タイムカプセル、どうしていますか? ~さすがはデジタル!されどアナログ!~
こんにちは。
天草四郎です。
1月といえば「成人の日」。ちょうど1年が過ぎてしまいましたが、昨年の成人式に絡んだ感動的な経験をひもといて、以下に書きつづってみました。
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○定番の「タイムカプセル」だけど…
2008年1月12日(土)午後1時、K市北部のK小学校体育館に、とても小学生とは思えない年格好の若者たちが、次々にやって来ます。実はこの人たちは、成人式を2日後に控えた、8年前の卒業生たちなのです。卒業の折に約束したこの日のこの時間にタイムカプセルを開けるため、地元はもちろん東京・名古屋・大阪など各地からも集まって来たのでした。
このK小学校に限らず、卒業の際に「タイムカプセル」を企画するのはよくある話ですね。しかし、残念ながらうまくいかないケースが圧倒的に多いようです。その理由を私なりに分析すると、以下のようなことが原因として考えられます。
【ハード的な問題】
- 標木が朽ちて、埋めた場所が分からなくなってしまう。あるいは、校舎の改築で撤去されてしまう。
- 掘り上げることはできても、中に水が溜まったり湿気にやられたりして、お手紙などの紙類が判読できなくなっている。ビデオやカセットなどのテープ類も、カビで全滅。
【ソフト的な問題】
- スパンが長すぎる場合、タイムカプセルの記憶自体がなくなってしまう。
- (当然担任の先生たちは皆、転出しているから)誰が中心になって集まりを呼びかけるのか、曖昧なうちに時間が過ぎてしまう。
○K小学校のタイムカプセルでは…
8年前の卒業式を控えたK小学校では、学年主任F先生の発案で、卒業にあたって「一人一役」を実行しました。つまり、卒業式での呼びかけを考える係、卒業感謝パーティーを企画実行する係…等々。
そのひとつに「タイムカプセル係」も位置づけてあったのです。その子たちが、タイムカプセルについての企画を練りました。担当になった私は、上記のような例を挙げながらアドバイス。その結果、以下のようなことが決まりました。
- 土中に埋めず、衣装ケースに入れて担任の先生に預ける(先生のうちの押し入れで保管する)。
- 卒業8年後の成人式2日前である1月12日(土)午後1時に、記念樹「ユズリハ」の前に集まる(ちょうどその年「ハッピーマンデー法」が施行されたので複雑な計算が必要でしたが、パソコンの助けを借りてその日を正確に割り出せました)。
- 集まる際のお世話は、引き続き「タイムカプセル係」が担当する。
このアウトラインに沿って、入れる物を考えたり、みんなに呼びかけて8年後の自分へお手紙を書いたり…と準備を進めていきました。そしてついに卒業式当日、みんなが見守る中で衣装ケースは封をされ、8年間の眠りについたのでした。
○さすが時代はICT!
それから8年…12月のある夜、私の携帯が鳴りました。
「先生、お久しぶりです。K子です。覚えていますか?」
聞けば、卒業当時「タイムカプセル係」だった彼女は自分の任務をきちんと覚えていて、他の係の子たちと携帯やメールで連絡を取り合いながら、集まりの企画を練ったり周囲に呼びかけたりしているとか…数年前なら、当然関係者が集まって顔を合わせながら、当時の住所録をもとに往復ハガキを出して出欠を確認したり…と大変な手間と時間をかけたことでしょうが…そこはさすが現代っ子。メールや携帯といったICTを駆使して、離れていてもその距離を埋め、手間を省いてくれます。実際、遠く天草に暮らす私の携帯番号も、そうやって連絡を取り合う中で、当時指導していたバスケット部の保護者会長さんから教えてもらった、とのことでした。
○さすがはデジタル!されどアナログ!!
そしてついに、同窓会当日。電話で何度か連絡をとったとはいえ、「ホントにみんな来るのかな?」と半信半疑なまま会場へ向かった私でしたが…来るわ来るわ、卒業生のほぼ半数と3人すべての担任が揃いました。係の子たちの進行で、まずは先生たちの挨拶と近況報告。そして、卒業式の時に流したスライドショーを再びここで…さすがはデジタル、8年前と少しも変わらない全く同じ画面を眺め、それを皮切りに、みんなそれはもう懐かしい話に華を咲かせました。で
もやっぱり、一番盛り上がったのは、8年の眠りから覚めたタイムカプセルから取り出した、子どもたちが8年後の自分に宛てた手紙。
「うわーっ、俺ってこんなに字、汚かった?」
「私の夢って、○○だったんだ!」
と、歓声をあげていました。
デジタルとアナログ、それぞれのよさを生かして、目的に応じてうまく組み合わせて使うことが大切なのだと、改めて感じさせられた一コマでした。
/天草四郎


